出産により開いた骨盤は、数か月かけて元に戻る、といわれています。
しかし実際には、筋肉量の低下や日常生活での負荷により、正常な位置に戻れず、ゆがんだままになってしまうことも多くあります。
骨盤のゆがみはからだ全身のゆがみにつながり、さまざまなトラブルの元になるといわれています。
あなたが慢性的に感じている不調は、もしかすると骨盤のゆがみによるものかもしれません。
この記事では、骨盤のゆがみを解消しやすくする、簡単なエクササイズをご紹介します。
子育てママは骨盤がゆがみやすい?
子育てをしているママは、出産で一度骨盤が開いたことに加え、日常のあらゆる場面で骨盤がゆがみやすい状況にあります。
まず、1歳までの赤ちゃんのお世話では、母乳をあげる時間をはじめ、背中を丸めて前屈みになる姿勢が多くなります。
子どもをみるため視線も基本的に下向きで、これが猫背の原因となっています。
また、抱っこでは逆にそり腰にもなります。
赤ちゃんのあいだは常に抱っこして過ごし、ある程度歩けるようになってもせがまれれば抱え上げ、ときにはそのまま家事をしたり…。
からだが常に斜めの状態を余儀なくされますよね。
その結果、腰に負担がかかって腰痛に悩まされた経験がある方も多いはず。
そんな悪い姿勢が習慣になると、骨盤がゆがみやすくなるのも仕方がありません。
関連記事|子育て中の体の悩み「腰痛」の原因は?改善法・予防法を知って腰痛知らず!|マタイク
骨盤のゆがみによって起こる不調
骨盤はからだのなかで重要な役割を担っているため、骨盤にゆがみがあると、さまざまな症状があらわれる可能性があります。
ここでは、骨盤のゆがみによって起こる不調をお伝えします。
1.ぽっこりおなか
実際にはそんなに太っていないのに、おなかだけがぽっこりと出ていたり、ダイエットしてもおなかだけはなかなか痩せない…という経験はありませんか?
その原因は、もしかすると骨盤のゆがみかもしれません。
- 骨盤が前に傾いている。⇒背中がそり返った状態。
背中がそり返っていると、おなかが前に突き出てしまいます。
- 骨盤が後ろに傾いている。⇒猫背になっている状態。
この場合には、下腹だけがぽっこりと出ます。
2.肩こり、腰痛
骨盤にゆがみがあると、筋肉をおおう筋膜が引っ張られたり、縮んだりした状態が続き、全身のバランスが崩れてしまいます。
全身のバランスが悪いと常に筋肉が緊張する状態が続き、悪い姿勢につながります。
悪い姿勢が習慣になると、さらに骨盤のゆがみにつながり、常に緊張を強いられる筋肉は肩こりや腰痛を起こしてしまいます。
3.脚のむくみ
骨盤は、普段生活するなかで、本来は閉じたり開いたりしています。
呼吸や筋肉の動きと連動して、活動時には閉じ、リラックス時には開いているのです。
しかし骨盤がゆがんでいる場合は、この開閉がうまくいきません。
骨盤の開閉がうまくいかないことにより、太ももの付け根部分の血流が悪くなり、脚のむくみにつながります。
4.頭痛
骨盤がゆがんでいると、猫背になったりそり腰になったりと、本来あるべき姿勢ではいられず、正しくない姿勢が習慣になってしまいます。
その結果、肩や首の筋肉の緊張が続き、頭痛の原因になることもあります。
頭痛薬で治る場合もあると思いますが、骨盤のゆがみが原因の場合、根本的な解決にはなりません。
一度、自分の正しい姿勢や骨盤の位置を知ることが必要といえます。
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子育て中もできる! 骨盤のゆがみ解消エクササイズ
骨盤に違和感があったり、痛みがあったりする場合、骨盤がゆがんでしまっているかもしれません。
ここでは、子育てしながらでもできる、簡単な骨盤のゆがみ解消エクササイズをお伝えします。
1.寝ながらストレッチ
寝ながらできる骨盤のストレッチは骨盤を整えるのにおすすめです。
ここでは、寝ながらできるストレッチを2つご紹介します。
<腰をひねるストレッチ>
(1) 仰向けに寝る。
(2) 両方の手を広げるようにして横におく。
(3) 右太ももを左太ももの上にまたがせて左に倒す。
(4) 左手で右太ももを床に近づけて、腰をひねって伸ばす。
(5) 反対側も同じように行う。
<骨盤を引き締めるストレッチ>
(1) 仰向けに寝て、両足の裏を合わせる。
(2) 足を合わせたまま、お尻を上に持ち上げる。
(3) お尻を持ち上げたまま、3秒間キープする。
2.お尻歩き
お尻歩きとは、骨盤の周りの筋肉を鍛えられるトレーニングです。
ここでは、お尻歩きのやり方を説明します。
骨盤を引き上げるようなイメージで動かしましょう。
(1) 脚を伸ばして床に座る。
(2) 左右のお尻を動かして、前や後ろに進む。
3.片脚上げ
太ももの裏側の筋肉をストレッチするトレーニングです。
体幹が鍛えられ、下腹部と脚の付け根部分も刺激されるので、腸の動きもよくなります。
(1) 仰向けに寝る。
(2) 右脚を真上に向けて上げ、かかとを天井に向ける。
(3) ゆっくりとひざを曲げながら下ろす。
(4) 反対側の脚も同様に行う。
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骨盤のゆがみには漢方でのケアもおすすめ
「骨盤のゆがみからか、腰が痛くて子どもと遊ぶのが大変」
「腰の違和感が取れず、家事がはかどらない」
そのようにお悩みの方には、漢方の力を借りるのもおすすめです。
腰痛は、骨盤のゆがみだけでなく、血行不良や冷え、ストレス、加齢や体力の低下により、腰や背中の筋肉が緊張して硬くなってしまい、神経が刺激されることが原因と考えられています。
腰痛の改善には、「血流をよくして痛みを改善する」「からだを温めて筋肉をゆるめる」「自律神経を整えて心因性の痛みを和らげる」「加齢による体力の衰えを補い痛みを和らげる」「全身に栄養を届け、関節や筋肉の機能を回復する」といった働きのある生薬を含む漢方薬を選びます。
漢方薬は、からだの内側からバランスを整えることで、骨盤のゆがみによる腰痛だけではなく、頭痛や脚のむくみなどのさまざまな不調を同時に改善することが可能です。
ここでは、骨盤のゆがみで腰が痛い方におすすめの漢方薬をご紹介します。
<腰が痛い方におすすめの漢方薬>
・疎経活血湯(そけいかっけつとう)
関節痛、筋肉痛、腰痛、神経痛で、とくに下半身の痛みやしびれに用いられます。
血液循環を改善し、余分な水分を取って痛みやしびれを除きます。
・当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
腰痛、下腹部痛のほか、冷えや婦人科系疾患でも用いられます。
血液循環を整え、からだを温めることで痛みに働きかけます。
漢方は自然由来のものからできており、比較的副作用が少ないといわれています。
ただし、授乳中のからだはとてもデリケートです。
赤ちゃんへの影響が大きい時期なので、どんな薬を服用する場合でも必ずかかりつけの医師に相談することが大切です。
また、漢方薬は、自分の状態や体質にうまく合っていないと、効果を感じられないだけでなく、場合によっては副作用が生じることもあります。
また、産前産後のからだがデリケートな時期には服用できない種類のものもあります。
そのため、「あんしん漢方」などのオンライン漢方サービスに、一度相談してみると安心です。
漢方に精通した薬剤師とAIが、あなたに効く漢方薬を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれます。
公式サイト|あんしん漢方公式サイト
まとめ
子育て中はとても骨盤がゆがみやすい状況です。
骨盤のゆがみをそのままにしておくと、からだのいろいろなところに不調が出やすくなります。
少しでも改善できるよう、子育てをしながらでもできるエクササイズを試してみましょう。
また、痛みや違和感がとてもつらい方は、漢方の力を借りるのもおすすめです。
その際は、身近な医師や薬剤師をはじめ信頼できる人に相談してくださいね。
ゆがみのない骨盤で、毎日快適に過ごしましょう!
<この記事を書いた人>
あんしん漢方薬剤師|山形 ゆかり
薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。
「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘル-youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。
症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。
公式サイト|あんしん漢方(オンラインAI漢方)はこちら
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